『イスラムの読み方〜なぜ、欧米・日本と折りあえないのか』
/山本七平・加瀬英明 [著]

祥伝社
2005年9月10日 初版第1版発行
308P
ISBN: ISBN4-396-50090-4
価格: 952円+税


<目次>

序章 イスラムを理解するための基礎知識
   〜日本人には理解できない宗教法体制とは何か

 イスラム世界を、どう区分けして考えるか
 イラン革命の不思議
 人と人との契約という概念が、元からない
 アラブ世界に一物一価の法則は通用しない
 世俗的秩序と宗教的秩序は、どちらが優先するか
 イスラムの運命を決めたオスマン・トルコの支配
 中東に民族はなく宗教あるのみ

第一章 マホメットとコーラン
    〜イスラム教の成立と爆発的勢力伸長の謎

 商人でもあったマホメットの特異性
 コーランと新約聖書の違いとは
 血縁社会の宗教、地縁社会の宗教
 イスラム帝国のすさまじい軍事的発展
 勤労的人間は、人間のクズ
 ササン朝ペルシャとビザンチン帝国の共倒れ
 エルサレムはなぜ、イスラムの聖地なのか
 イスラム体制を支える憲法としてのコーラン
 イスラム教徒が増えると税収が減るという矛盾

第二章「宗教」が「国家」に優先する世界
    〜イスラム社会に民主主義が根付かない理由

 はたしてイスラムは「砂漠の宗教」か
 サウド家の私有財産としてのサウジアラビア
 サウジアラビアに二つの軍隊がある理由
 なぜ、中東で奴隷王朝が定着したのか
 もともと民族国家もなければ、国家意識もない
 パレスチナの国境線は、いかにして決められたか
 オスマン・トルコにおける「ミレット制」の不思議
 トルコ解体後のイスラム世界
 アラブ世界で、実はユダヤ人より嫌われているパレスチナ人
 サウジアラビヤの本当の人口は何人か
 宗教法があって、国法が機能しない社会とは

第三章 イスラムの近代化は可能か
    〜前途を暗示するレバノン、イランの失敗

 イスラム教の聖典は宗教というより憲法
 宗教国家が近代化をはかる矛盾
 シオニストは、“ユダヤ教徒にして無神論者”
 お雇い外国人に近代化を任せるしかないという現実
 アラブにもユダヤにも、清貧という発想はない

第四章 イスラエル問題とアラブ人
    〜うかがい知れぬ双方のホンネとタテマエ

 荒涼たる地だったパレスチナへの、ユダヤ人の入植
 あまりにも原理原則に走りすぎたシオニストたち
 アラブ世界は、パレスチナ問題に関心なし
 意外に新しいPLOの誕生
 エジプト・イスラエル平和条約の誤算とは

第五章 イスラム世界と日本
    〜まったく異質の社会と、いかに付き合うべきか

「アジアは一つ」という大きな誤解
 百欲しいときに二百を要求する国際社会
 外交手段としての武器輸出は、どこまで有効か
 なぜイスラエルが、日本の戦車を欲しがるのか
 日本の経済援助が、現地の役に立たない理由
 本当の意味で他国の文化を知ろうとしない日本人

第六章 イスラム原理主義の台頭と、その行方(加瀬英明)
    〜なぜ今になって、流れが変わったのか

 テロの原因は、イラク戦争ではなかった
 イスラム圏とキリスト教圏、千年の抗争史
 二十世紀に入ってからのイスラム世界
 ワッハーブ派の誕生
 原理主義者がとる四つの行動パターン
 何が原理主義勢力の伸長を許したのか
 イスラム原理主義と中国の共通点


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